ケータイ戦士セーラーフォーン
奈美
「何かあるとは思っていたけど、まさかこんな事とは……
 水臭いじゃないの瞳」


フォーン
「だってインターハイが近付いてる奈美ちゃんを巻き込みたくなかったから……」


奈美
「ふ。 瞳らしいね……
 あたし達、親友じゃあなかったっけ?」


フォーン
「奈美ちゃん……」


タウラル
「貴様ら! さっきから一体、何をゴチャゴチャと!」


フォーン
「う~ん……
 まず、このうるさい"牛さん"を何とかしないとね☆」



と、目でベルに合図を送るフォーン。

フォーンの意図を理解したベルが小さく頷く。


フォーン
「奈美ちゃん! 離れて!」



奈美が離れると同時にフォーンとベルは柔道の巴投げの要領でタウラルを放り投げる。


フォーン・ベル
「「はぁーーーーっ!!」」


タウラル
「ぐおっ!?」



大きな曲線を描いてタウラルは遠くの方へと投げ飛ばされた。

そして奈美の側へと駆け寄るフォーンとベル。


奈美
「見直したよ瞳。
 帰宅部のあんたが、まさかこんな事をしていたなんて……
 しかも鈴音ちゃんまで」


ベル
「あたしはつい、最近なんだけどね」


奈美
「あ!
 じゃあ、あの時……」


ベル
「うん☆」


フォーン
「ごめんね奈美ちゃん、巻き込んじゃって……」


奈美
「何言ってるの、あたし達親友でしょ?」


フォーン
「奈美ちゃん」



その時!
緑色の光の玉が何処からともなく現れて
しばらく浮遊すると奈美の掌の上に
そっと乗ると同時に、その形を変化させる。


ププ
「『ケータイ戦士の証』だププ!
 奈美もケータイ戦士に選ばれたププ!」



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