幼馴染みに奪われました




ーガラッ





「………ん?」





何、今の音…?





タンスから一旦目を逸らし、回りに目を配ると…ベッドの方のガラスが開いたのだ!!






「∑ひぇッ!?」




ななな、何で開いてるの!??





鍵はいつもかけていないけど、ガラスが開くことなんて初めてだ。






カーテンがビュッと音を立ててなびいた時、






「よっと」





声が聞こえた。





泥棒!?



殺人犯!?



誘拐犯!?





頭の中にはこういうのしか浮かばなかった。






え、死んじゃうの?






そう思うと涙が出てきた。





目を強く瞑り、その場でうずくなまった。






「…っふぅぅぅ~…死にたくないよぉ……何でもしますから助けて下さいぃぃ~…」





って唸ってたら…






「…っあはははは!! 何言ってんの、お前」






「!?」





顔を上げたらそこには…





爆笑した幼馴染みがいた。






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