幼馴染みに奪われました
「…で、でも悪いよ‥翔から入って?」
そう言っても翔は、冷蔵庫の中にある食材を取り出しながら、
「はぁ…あのな、オレは風邪引いてほしくないから言ってんだよ。少しくらい分かってくれ」
「…ぅ…ん……分かった。じゃ、お先に入るね」
翔は短く「ん~」と言いながら手を振った。
ーシャワー室内ー
ちゃぷん…
「ふぅ~…温かい‥」
湯槽に浸かりながら、うーんと背伸びをした。
疲れた体がほんわりとほぐれていく。
なんとも、この感覚が気持ち良い。
「翔には…なんか悪いことばっかりしちゃったなぁ~…」
「後で何かお礼しなくちゃ」
ぽちゃん……