幼馴染みに奪われました
「…~って…」
翔の色白で綺麗な肌に赤く、手形がついた。
「…あ」
やばい……
翔にバレたら、ただじゃおかないって―!!
アタフタする私をよそに、翔が消えるくらいな微かな声で―……、
『…何で…オレに足りないモノは何…?』
………空耳かもしれない。
一体その言葉は誰に向けた言葉なの…?
まさか……、
翔に好きな人が…!?
たまらず、聞いてしまった―。
「…ねえ翔」
「…何だよ」
頬を擦りながら不機嫌な声を出しながらも応える翔。それほど痛かったか…ごめんね…。
「…好きな人…… いる…?」