2次元少女と俺のちょっとふざけた恋のはなし。
「えっ…と、お前どーすんの?」
「何が?」
リリアに疑問を問いかける。
さっきから、聞くのを忘れていたが結構重要な事を。
「お前どーすんだよ?これから」
「へ?何が?」
「どこに住むんだよ(俺の家は無理だぞ!さっさと帰れよ)」
「どうしよ…(嫌だが迷惑かけるため居座ってやらぁ)」
「だな(帰れよさっさとアニメに)」
「どーしよほんと(戻れるならとっくのとうに戻ってるわバカ)」
…プルルル
「どーやら携帯から電話が来たらしいわね。出たら?」
「んなこと言われなくたって」
携帯に出るとそこから友人の声が聞こえた。
「家行って良い?」
「断固反対する」
ーパタン
携帯を閉じる。
「何かあったか?」
「…お前帰れ。アニメに」
「いきなり?」
「ろくに友達呼べねーし、第一親になんて言えば、いまはまだ出掛けてるけども!」
「良いじゃない別に。アンタ友達いなさそうだし」
「いまさっきの電話は友達からだ!」
「上辺だけの関係なんでしょ?所詮」
「悲しい事を言うんじゃねー!」
リリアの肩を思わず揺らし訴えた。
「ちょ…っバランス…!」
「「うわぁぁぁぁ」」
「春樹ただいま!聞いてお母さんねセールで…」
「…親、いま帰ってきた」
なんと気まずい。
なんたって…。
バランス崩して倒れた状態が…。
「春樹が女の子に無理矢理押し倒してコスプレを…!」
「話聞けー!先走るなぁぁぁ!」
あたかも俺がリリアを押し倒した様な姿だったからだ。