2次元少女と俺のちょっとふざけた恋のはなし。

「何言ってんだよ…!」

マジでキレる五秒前。
刀は無いが、手刀ならあるからな?

「…春樹くん、約束忘れちゃったの…?」

リリアが大粒の涙をボロボロと流し始めた。
しかし、目の奥は全く泣いていない。

「春樹!男のくせにそんな覚悟もないわけ!?お母さん悲しいわ…」
「ふざけっ…」
「ふぅ…うわぁぁぁぁぁん」

リリア迫真の演技。
演技力超高ぇ。
…って感心どころじゃねぇ!

「あの…御母様」
「リリアちゃん大丈夫よ!春樹はツンデレなだけだから」

ツンドラ行ってくれ。
頼む。マジで。

「とりあえず、リリアちゃん今日泊まる?結構暗いし」
「はい!」

確かに窓を見ると暗闇が広がっていた。

< 13 / 20 >

この作品をシェア

pagetop