2次元少女と俺のちょっとふざけた恋のはなし。

□■□
とりあえず、自分の部屋へと逃げる。


「やったね」「じゃねーよ」


やったね。
どこが?
正しくはお前は宿が見つかって良かった、だけど俺からしたら、見ず知らずの女と二人っきりというのが…。


「良いじゃない。ラブコメ的展開で」

「この場合、ラブコメじゃねーよ。ラブホラーだよ」

「ラブは否定しないんだ」

「じゃあオールホラーで」

「じゃあ私がアンタ殺してホラーにしてやんよ!」

「すいませんでした」


これ以上、言い合っても意味ないし。

ここは俺が引くことにしよう。

あくまでも、仕方なくだからな。仕方なくだからな!


「そうね。許してあげるわ。これ以上言い合っても。私が引いてあげる」


コイツ、俺の気も知らないで…。


「とりあえず話したいことがあるから、話を始めたいんだけど」

「おぅ」

「…ーじゃあ話すわよ」


リリアは、一拍貯めて話し始めた。
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