2次元少女と俺のちょっとふざけた恋のはなし。
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とりあえず、自分の部屋へと逃げる。
「やったね」「じゃねーよ」
やったね。
どこが?
正しくはお前は宿が見つかって良かった、だけど俺からしたら、見ず知らずの女と二人っきりというのが…。
「良いじゃない。ラブコメ的展開で」
「この場合、ラブコメじゃねーよ。ラブホラーだよ」
「ラブは否定しないんだ」
「じゃあオールホラーで」
「じゃあ私がアンタ殺してホラーにしてやんよ!」
「すいませんでした」
これ以上、言い合っても意味ないし。
ここは俺が引くことにしよう。
あくまでも、仕方なくだからな。仕方なくだからな!
「そうね。許してあげるわ。これ以上言い合っても。私が引いてあげる」
コイツ、俺の気も知らないで…。
「とりあえず話したいことがあるから、話を始めたいんだけど」
「おぅ」
「…ーじゃあ話すわよ」
リリアは、一拍貯めて話し始めた。