雨のうち恋晴れ


~朝~



今日はいつもよりずっと早く起きた



それは大貴に会わないようにするため






~教室~





教室につくと大貴が座っていた


「おはよ」


挨拶をしたけど、あたしはスルーした



机の上にカバンを置き、屋上へ向かった



「大貴のアホー、何開き直ってんだよぉおー」


あたしは空に向かって、言った






ガチャ




きっと大貴だ…





後ろを振り返ったが……………大貴ではなく…チビ?だった




「やっほぉ~★先輩?何やってるんですかぁ?」



なんだ??このチビっ子は?



「ただ暇だから来てるだけだよ…。」




「ふーん、先輩…兄ちゃんとなんかあったでしょ?」






ん?


兄ちゃん???




「もしかして大貴の弟?」




「うん♪そーだよ、名前教えて?」


前髪をボンボンゴムでしばっていたからわかんなかったけど、やっぱ大貴と似てる感じはした



「海野菜々だよ、ヨロシク」




「僕は、小野空★先輩可愛いね」



「いやいや、可愛くないから…あたし教室戻るね。じゃぁ」





「うん♪ばいばぁい、ななちゃん★」





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