天神学園高等部の奇怪な面々21
でもまぁ、5分後には平気でスタスタと夕城邸の廊下を歩いていたりする訳だが。

「ふー、酷い目に遭いました、はい」

人の神経を逆撫でにする天才、鈴木さん。

一回目で止せばいいのに、二度もサタデーナイトフィーバーのポーズを敢行する辺りがイラッとする。

そりゃあ刻まれる訳である。

と。

「おや?」

ハタと足を止める鈴木さん。

まるで高級旅館の如く多くの和室を持つ夕城邸。

その一室から。

「…む…む…」

旦那が手招きしていた。

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