天神学園高等部の奇怪な面々21
「ゴールデンウイークだというのに、たった一人でこんな子供広場にやってくるとは、余程友達がいないのですね、乳が大きくとも何の意味もないようですね、はい」

饒舌に語る鈴木さんだが、自分もこの子供広場にいた事は棚に上げているようだ。

「私は逃亡の途中ですから」

別に好きでこんな場所に来たんじゃないわよとばかりに、フンと鼻を鳴らす七星。

「龍太郎一味に追いかけられているんです、私人気者ですから」

「龍太郎一味…その名はワタクシも知っています」

ポンと手を叩く鈴木さん。

「スペシャルバカやスペシャルハレンチや完璧超人で構成されるならず者集団…それぞれに懸賞金がかけられている天神学園の犯罪組織ですね、はい」

「…どこ情報ですか?それ…」

「1年生の間では評判です」

また1年生の怪情報かよ。

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