天神学園高等部の奇怪な面々21
少し長居しすぎただろうか。

「あんまり長くお邪魔してもご迷惑ですから、私はこの辺で…」

席を立つ七星。

「そんな…七星お姉様、もっとお話したいですわ…」

メルが七星を見上げる。

「迷惑だなんてお気になさらずに…もっとスイーツや紅茶も楽しんでいって下さい」

「うーん…」

レスクレの誘いは非常に心揺らぎ、苦笑いする七星だが。

「いえ…やっぱり夜分遅くまでお邪魔しているのもよくありませんし…スイーツが美味し過ぎて、このままじゃ太ってしまいそうだから」

乙女らしい苦悩を垣間見せ、七星は丁重にお礼を述べて屋敷を後にした。

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