天神学園高等部の奇怪な面々21
屋敷を出て、小さな森を抜けると。

「えっ!」

外は白々と夜が明け始めていた。

(嘘っ、私ったら一晩中レスクレ先輩の屋敷にいたのっ?)

楽しすぎて時間の感覚がおかしくなってしまったのかと考える七星。

…レスクレ達の集まるあの屋敷は、『人ならざるもの』が集まる一種の異空間だ。

外界とは隔絶され、時間の流れも異なっている。

あのまま、もし七星が数日滞在していれば、外界ではどれだけの時間が経過していた事か…。

そして。

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