天神学園高等部の奇怪な面々21
「私だってそんなに器小さくないわよ」

口を尖らせるカリナ。

「こっちのアイツは、私が知ってるのとは似ても似つかないスペシャルバカよ。こっちのアイツに、学園をどうこうするような力や野心があるとは思えないしね。あれなら今の私にだって一捻りできるわよ」

「それは過小評価しすぎだけどな…ま…汚い手段を平気で使うような奴じゃねぇよ…」

発明馬鹿が返す。

わかっている。

実際に相対して、会話してみて、丹下 龍太郎の人となりというものは十分に理解していた。

ただ、啖呵を切ってしまった分、スペシャルバカやその周囲の人々と親しくするのは、少しやりづらいだけなのだ。

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