天神学園高等部の奇怪な面々21
準備も整って、いよいよ運用テスト開始という頃。

「すまんすまん、遅れた」

校門の辺りをゆっくりと。

吐血博士が歩いてくる。

何しろ異名の通り、吐血しやすい体質。

駆け寄ってきたりはしない。

「調整は終わってるのか?疾風」

「終わった頃にノコノコやってきて、何偉そうに言ってんだ、兄貴」

悪態をつく発明馬鹿。

天才兄弟、他愛ないやり取り。

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