天神学園高等部の奇怪な面々21
収拾がつかない三馬鹿をもう一度蹴り飛ばして、十牙は溜息をつく。

こう見えても、同居人であるこの三兄弟には、十牙は感謝している。

彼が安心して天神学園での学園生活を送れるのも、彼らが家の事を一手に引き受けてくれるからなのだ。

そんな彼らも、家の中に毎日こもってばかりでは息が詰まるだろう。

そう思って、ゴールデンウイークの今回は外に連れ出し、公園でブレイクダンスでもと考えたのだが…。

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