天神学園高等部の奇怪な面々21
「参ったな…」

自分が楽しむ為に踊っていただけなのに。

苦笑いしながら頭を掻く十牙。

しかし、彼も、子分ズも。

大勢の人々から拍手喝采を浴びるのは決して悪い気分ではない。

これもまた、ゴールデンウイークにしか出来ない楽しみの一つ。

「アニキ、アンコールだそうですよ?」

「折角だからもう一回だけどうスか?」

「サービスしましょうよ」

あれだけ口論していた子分ズも、声を揃えて言う。

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