天神学園高等部の奇怪な面々21
「うぇええぇえぁぁあああっ!」

涙をこぼして泣きじゃくる花音。

そんな彼女に。

「てんめぇ、このガキ」

先程のヤンキー達が舞い戻ってきた。

「優しくしてりゃチョーシん乗りやがって!ちっと来い!」

花音の腕を掴み、強引に連れて行こうとするヤンキー。

「やらっ、やらぁあぁあぁっ!」

悲鳴にも似た声を上げる花音だったが。

「やめたまえルラララ~♪」

そこへ間一髪、聞き覚えのある呑気なバイオリンの調べが届く。

< 97 / 146 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop