天神学園高等部の奇怪な面々21
思いのほかに強い拓斗が現れた事で、蜘蛛の子を散らすように逃げていくヤンキー達。

「駄目じゃないか花音、ちゃんとついて来てないと」

軽く叱る拓斗に。

「拓ちゃんごめんなさっ…」

安心したのか、またもボロボロ涙をこぼす花音。

二人の兄は顔を見合わせ、苦笑いする。

何にしても、可愛い妹と無事再会できてよかった。

楽しいピクニックも、彼女がいなければ始まらない。

花音が二人の兄を慕うように、兄達もまた花音を心の底から可愛がっているのだから。

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