実らない恋。
いよいよ
いよいよ、この日が来た。

しっかりしろ、私。

自分に言い聞かせて、バスに乗り込む。

塾に着くと、

私より先に、氷雅君が来ていた。

先生が来る前に言おう…

『氷雅君…』

初めて本人に名前呼びした。

「ん?」

『私ね…氷雅君に、一目惚れした』

ドサっ

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