桜の季節にまた
電車を降りる


人の間を謝りながら通るのも毎回根性がいる


まだ登校は2回目でも、


今まで沢山来たから、途中下車の辛さは身に染みて感じた


「ふぅ…」


と膝に手を当てて、深呼吸


「さっきは急にでびっくりした??」


あ。さっきの声の人だ。振り向けば、同じ学校…新しい制服な感じ。


「えと…?」


「1Bの佐藤だよ、多分同じクラス!!昨日、祐樹にコケるの助けてもらった子でしょ?」


「あ…///それは……なんという醜態…///」


「俺、祐樹の後ろなんだ!多分ね、前から4番目」


「私3番目だから…近いね」


「おう!名前なんて言うの??」


「佐藤……由里だよ」


「お!!苗字オソロだー(笑)よろしく、佐藤仲間!!」


「うん、よろしく!」


「あ、せっかくだし、アド交しない??」


「う、うん、いーよ!!」
………


こうして、「佐藤和也」クンのメアドが電話帳に入った


なんだか、明るくて、元気な良い人だ…


こっちまで幸せになる


和也クンは友達と待ち合わせらしく、駅で私たちは別れた
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