桜の季節にまた
座ると、音で察知したのか、前の席の子が振り向いてくれた


「前後だね、よろしく」


元気な運動系なショートヘアの子だった


けど、顔はすごく女の子らしくて


二重ぱっちりな外人さんみたいな顔をしていた



「よ…よろしく!!」


となんだかドキッとしながら緊張して返す


その子は微笑んで


「名前なんていうの??」


と言ってくれた


なんて積極的なんだぁ…


「佐藤…由里だょー…」


「緊張してるのぉー??」


とその子は心配してくれた


「だ…大丈夫っ!!」


「かわいいー!あたしは坂田まりなだよー、まりなって呼び捨てにしていいからね!!」


「あ、ありがとう!!私も由里でいいよ!」


そうして、これが、私の大切な友達になるまりなとの出会いとなるのだ
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