今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。


「体調悪いのに一緒についてあげなくていいの?」

「今日は家で1人で休んでたいって」



そうだよね。

体調悪かったら休みたいよね。

何を私はお節介おばさんみたいなこと言ってるの……っ。



何を空回りしたのか、気づけば……そのあとも私は質問ばかりしていた。



「どっちから付き合ったの?」

「どこが好きなの?」



自分で聞いてて、何を聞いてんの!って思った。



さすがに暁は嫌そうな顔をして質問に答えてはくれず、私1人がテンパって永遠に質問だけをしていた。



……すると、いきなり暁の口が開いた。



「おまえさぁ、そんなこと聞いてどうすんの」



優しい声……ではなく、怒ってるような低い声。



「あ、いや、ただ気になって……」

「興味本意ってやつ?」

「……」

「そういうのマジでうぜぇ」

「……」

「るいのことは二度と聞くな」



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