今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。
暁を好きだと確信した今日……暁のことを諦めると決めた。
1年間は同じクラスなわけだから、これから一切話さずに過ごすわけにはいかない。
それなら、友達として接すればいいんだ。
ただのクラスメイトとして……最低限の会話を心かげよう。
これ以上暁への気持ちが大きくなる前に、この好きな気持ちに蓋をするんだ……。
暁は運転席に座るまー兄と楽しそうに会話をしている。
私が一大決心をしたことなんて知るはずもない。
きっと暁は私が自分を好きなことなんて知らずに、一生を終えるんだろうな……。
男性恐怖症の私が、これから先暁のように誰かを好きになれる日が来るのかな?
男の人がそばにいることも、目を合わせるもできないのに恋愛なんてできるはずがない。
暁を好きになったのは奇跡中の奇跡で、できることならこの気持ちを忘れたくない……。
でも、これから辛くなるのは目に見えてる。
それならこの気持ちは……無かったことにするのが1番。
この時の私は、そう思うことで自分を必死に守っていたのかもしれない。