今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。


「今度、2人でランチ行きたいな」

「ランチいいねぇ!そしたら、みんなに内緒で美味しいの食べに行こう」

「いいねっ」



ママとランチの約束をして、嬉しさが止まらないタイミングでちょうどパパがお風呂から出てきた。



「なんで2人でニヤニヤしてんの?」



変なものを見るような目で見てくるパパに、ママと私は「なんでもないでーす!」と声を揃えて言った。



怪しすぎるママと私が気になってしょうがないらしいパパは、そのあともしつこく聞いてきたけど、内緒のランチなので頑なにママも私も本当のことは言わず、私はそそくさと風呂場へと逃げた。



いつもより時間をかけてお風呂を出ると、廊下からなにやら騒がしい声が聞こえてきた。



……もしかして、まー兄の友達がもう来た?



てっきり1人だけが泊まると思っていたので、他にも何人かの声が聞こえ驚きを隠せないでいる。



< 129 / 385 >

この作品をシェア

pagetop