今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。


「私が偉そうに言うなって感じだけど……るいさんはきっと暁に救われたと思う。1番辛いときに暁がそばにいてくれて嬉しかったと思うよ……」



ゆう兄とまー兄にもしものことがあったら……私だって普段通りの生活はできなくなると思う。



それくらい家族って大きな存在で……るいさんの気持ちはるいさんにしか分からないけど、少なくとも、暁が支えてくれたからこそ頑張れることがあったと思う。



「暁が離れて、るいさんは大丈夫なの……?」

「最近はだいぶ体調も安定してきた」

「……そっか」

「……そもそも、心優はいいわけ?」



暁は少しイラッとした口調でそう言った。



「なにが?」とのんきに聞く私に、暁は「るいと別れなかったら、心優と付き合えねぇけど」とさらっととんでもないことを言い出した。



「るいのことばっかり気にしてんのは心優らしいけど、自分のことはどうでもいいのかよ」



どうでもいいわけない……暁とやっと両思いになれたんだもん……。



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