今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。
『どっちから告白したの?!』
私自身、恋バナ経験が少ないため、気になることがたくさんありすぎて質問攻めしてしまう。
だけど、そんな私に沙良ちゃんはめんどくさがることなく質問に答えてくれた。
『それが、実はいろいろあってね……話長くなるんだけどいい?』
『全然いいよ!むしろ事細かに聞きたい!』
私が想像以上に聞く気満々なことに驚いたのか、沙良ちゃんは電話越しでも分かるほど大きな声で笑っていた。
沙良ちゃんの話を簡単にまとめるとこうだった……。
沙良ちゃんと光聖くんは家が近いということもあり、普段からお互いが暇なときはよく会っていたらしい。
ちょうど今から1週間前。
夏休みは週5でバイトをしている沙良ちゃん。
夜の21時にバイトが終わり、コンビニから帰ろうとしたときだった。
いつもよく来てくれる30代前半くらいの男のお客さんが自分の乗ってきたであろう車の前で立っていた。