今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。
「……本当はね、るいさんと別れたって暁の口から聞けたときすごく嬉しかったの」
不謹慎だけど、暁が私の彼氏になったんだなぁ……って実感が湧いて飛び跳ねたいくらい幸せな気持ちになった。
暁から連絡がこなかった時間、ずっとずっと不安だった。
喫茶店で紙ナプキンで告白されたときも、どこかるいさんのことが頭から離れなくて気持ちが少しモヤモヤしていた。
るいさんと別れたって聞いてこんなに喜ぶ自分が……正直、怖かった。
心配する気持ちももちろんあって、だけどそれと同時に罪悪感にもかられて……。
「暁への気持ちが大きくなると、るいさんへの罪悪感も大きくなるの……。でも、それが暁のことも傷つけてたんだね、ごめんね……」
「別に傷ついてねぇよ。ただ……」
「ただ……?」
「俺だけ見てればいいのに、って思っただけ」
私と暁。
2人だけの空間……。
まるで時が止まったように感じられた。