今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。
そもそも、私はママにちゃんと話さなければいけなかったんだよね。
「本当はね、ママに相談しようと思ったの」
「……そうなの?」
「だけどね、片思いのままで終わりそうだったから、話すタイミングがなくなっちゃって……」
「……ママはね、こうして心優が誰かを好きになったことを知れただけで、すごくすごく嬉しいよ」
「……っ」
「ママは心優の1番の味方っ!だから、これからはいつでも相談しなさい」
「うん……っ」
いろんな思いが溢れ……それが涙となってこぼれ落ちた。
私が辛かったように、ママもきっとあの日から辛い思いをしてきたと思う。
最初の頃は毎日のように泣いていた私のそばに寄り添って、時にはなぐさめ、時には一緒に泣いてくれた。
周りのみんなと同じようになれない私を知って、ママも自分のことのように悩んでくれた。
ママがいてくれたから、学校に行くことができた。
ママがいてくれたから、こうして恋をすることができた。