今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。


みんなの予定が空いていたのは、9月の第3週の土曜日。



その日に、暁が家に来ることになった。



暁と仲が良いゆう兄とまー兄にも、彼氏が暁だとは伝えていないため、きっと2人が1番びっくりすると思う。



そんなこんなで11時がすぎた頃……ピーンポーンと、玄関のチャイムが鳴った。



モニターには暁の姿が映っていて、私は小走りで玄関へと向かった。



「おはよう」

「おう」



暁は白のTシャツにジーパンとシンプルな格好。



めったに私服を見たことがないから、それだけでドキドキしてしまった。



リビングのドアをゆっくりと開け、暁が入ってくるや否や、まず反応したのはゆう兄とまー兄だった。



「は……?暁……?」

「やっぱり暁かぁ……」



2人とも私たちの方に近寄ってきたものの、それぞれ反応は違っていた。



「おまえが心優の彼氏?!」



あからさまに驚くゆう兄。



「俺に一言くらいあってもよくねぇか?」



ある程度予想がついていたのか、笑顔を見せるまー兄。



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