今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。
「はいはい。うるさいお兄ちゃんたちはちょっと後で質問してくれるかなー?まずは、お茶でも飲んで、ね?」
ママは暁に詰め寄るお兄ちゃんたちをそーっと退かし、ダイニングテーブルへと暁を誘導した。
先に座っていたパパは暁が近づいてきたことに気づき、イスから立ち上がった。
「はじめまして。田所(たどころ)暁といいます。心優さんとは、真剣にお付き合いをさせていただいています。よろしくお願いします」
パパに向かって深々と頭を下げる暁。
「暁くん、とりあえず座って?」
ママにそう言われ、暁はパパの向かいの席に座った。
暁の隣には私が、パパの隣にはママが座った。
お兄ちゃんたちは暁を知ってるということで、ひとまずソファーで待機してもらうことにした。
暁は……緊張する様子もなく、自分が1つ歳上で留年していること、るいさんとつい最近まで付き合っていたことも話した。