今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。


パパとママは暁の話を真剣に聞いていた。



暁が話し終わると、パパは自分のアイスコーヒーを一気に飲み干し……やっと口を開いた。



「心優と暁くんは、まだ付き合って短いんだよね?」

「……はい」

「それなのに、何でこうして挨拶にきてくれたの?」



パパは「あ、別に責めてるわけじゃないよ。単純に気になったからさ……」と、さらに続けた。



確かに、私の家に来る用事があって挨拶をするのなら分かる気がするけど……暁はどうしてわざわざ挨拶をする場を設けたんだろう。



私も気になってたため、よーく耳を澄ませた。



暁は何かを確認するように私の方を見て、そのあとすぐにパパへと視線を移し、口を開いた。



「心優さんが……男性恐怖症だということを知っていたので、付き合うなら、早いうちにちゃんと挨拶しないといけないなと思ってました」



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