今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。


パパとママが離婚したあとも、パパとは何度も会っていたから、そこまで離れていた気はしていなかった。



直接私に近況を聞いてくることはなかったけど、お兄ちゃんたち伝いに私のことを気にかけてくれていることは、なんとなく気づいていた。



それでも、こうしてパパの口から本音を聞いたことはなかったため……私は今、感情のコントロールが難しい。



一時は離れていたけれど、それでも長い時間私のことを心配してくれていたパパ。



陰ながら私のことを支えてくれていた。



そんなパパの思いを聞いて、胸の奥が苦しくなった。



「暁くんはさっき、付き合ってもいいかの確認をしたけど……それは、僕たちが決めることじゃない。心優と暁くんが決めたことなら、僕たちは応援するよ」



「ね、ママ?」とニコッとママに向かって笑うパパ。



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