今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。
そりゃあそうか。
家に招待したんだから、私の部屋に入るのは当たり前か。
パパとお兄ちゃんたち以外で男性を部屋に入れたことがないから、手に汗をかくほど緊張してきてしまった。
「じゃ、俺も可愛い彼女が待ってることだし、そろそろ帰るかー」
「俺ももうすぐバイト」
お兄ちゃんたち2人はそれぞれ用事があるため、玄関まで見送りをすることにした。
2人ともわざわざ私たちのために時間を作ってくれた。
「ゆう兄、まー兄、今日はありがとう」
私の大切で大好きなお兄ちゃんたち。
感謝してもしきれない。
「可愛い心優のためならどうってことない。それにこうやって心優に彼氏ができて、俺も嬉しいよ」
ゆう兄は照れ隠しなのか、靴を履きながらそう言った。
「暁、やっぱ1個だけ言っておきたいことあったわ」
そう言って暁の目を真っ直ぐと見たゆう兄。