今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。


そんな部屋に初めて入った彼氏という存在。



ローソファーに座る暁が、あまりにもイケメンオーラを放っているから、ベッドの上に座る私は暁から目を離せなかった……。



なにを話したらいいのか分からず、ただ無言の時間が流れる。



……不思議と、そんな時間が嫌ではなくて。



暁と2人きりの空間にいるということが、とても心地いい。



……あ、1つだけ聞きたいことを思い出した。



「ねぇ、暁……?」

「……」

「さっき、パパとママに、そのときがきたら挨拶しにきますって言ってたでしょ……?それって、つまり、け、結婚するときが、きたらってこと……?」



私の目をジーッと見つめてなにも発さない暁に不安を覚え、これは聞いちゃダメだったかもと、なにも考えず聞いたことをものすごく後悔した。



まだ付き合って1ヶ月も経ってないうえに、お互いに10代でそんな結婚なんて重い話するほど深い関係でもないのに……。



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