今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。
「おいひぃね〜!」
さすが高級ホテルで作られているだけあって、今まで食べたことのない高級な味がする……気がする!
無我夢中でスイーツを頬張っていると……隣からなにやら視線を感じた。
チラッと右隣を見ると、暁が私のことをジッと見ている。
「な、なに……?」
口にクリームついてる?!
食べ方が汚い?!
とりあえず目の前にあった紙ナプキンで口の周りを急いで拭いた。
暁はそれを見て、フッと声をもらして笑った。
「今まで周りにこんな食べるやついなかったから、つい見入った」
「あ、そ、そうなんだね……」
「この前のオムライスもそうだけど、食べっぷりいいよな」
「……それって、なんか恥ずかしいな」
「なんで、いいじゃん」
「え?」
てっきり食べっぷりよくて引いてるんだと思ってたから、その返しにびっくりした。