今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。

恥ずかしさを必死に押し殺した。



「見られてる方が興奮する？」

「な……っ！そんなこと言ってないっ！」



意地悪に笑う暁。



この笑顔も、私は大好き。



「見ててやるからたくさん食べな」

「ずっとじゃなくてもいいんだけど……」

「わがままかよ」

「乙女心は複雑なのっ」



そう言い合いをしながらも、私はなんだかんだスイーツを堪能できた。



時間も半分を過ぎ、暁がスイーツを１つも食べていないことに気づいた。



「甘いものまったく食べられないわけじゃないんだよね？」

「あぁ」

「じゃあ、これそんなに甘くなくて美味しかったから食べてみたら？」



私はさっき食べたひと口ガトーショコラが美味しかったため、再び持ってきていた。



それを暁に勧めると、「じゃあ、貰う」と案外すんなりと受け入れてくれた。