今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。


突然の胸キュン爆弾発言に、顔の温度が一気に上がった気がした。



暁って、恥ずかしげもなくサラッとこういうこと言うんだよね……っ。



無口で冷めてそうなのに、実は付き合うと甘々だってことを他の女の子たちが知ったら、みんな暁のこと好きになっちゃうだろうなぁ……。



「これからも……私以外の女の子は見ないでね?」

「……見ねぇよ」

「ふふっ、よかった」

「心優こそ、さっきみたいに他の男に笑顔見せんじゃねぇぞ」

「さっき?笑顔……?」



もしかして、くるくるパーマの人のこと?



「私、笑ってた?」

「ニコニコな」

「そんなっ?普通にお礼言ってただけだよ」

「側から見たら、愛想振りまいてるように見えた」



少し拗ねたように、暁は顔をそらした。



「……怒ってる理由って、私がその人に笑ってたから?」

「怒ってねぇ」

「怒ってるよ。どう見ても機嫌悪い」



100人中100人が今の秋の状態を見たら、怒ってるって言うに決まってる。

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