今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。


"お揃い"というものがはじめてだったので、飛び上がりたいほど嬉しかった。



暁は文化祭準備になるとサボり、参加していなかった。



「暁も参加しなよ」



ある日の昼休み、沙良ちゃんがそう言うと暁はめんどくさそうに「うるせぇ」と返した。



「へぇー。じゃあ、みゅーが狙われてもいいんだ?」

「あ?」



沙良ちゃんの突然の言葉に、私はびっくりし、暁は眉間にシワを寄せて沙良ちゃんの顔を見た。



狙われてもいいってどういうこと?

本人の私が知らないんだけど……。



「この前、クラスの男子たちがみゅーのこと可愛いって話してるの聞いちゃったんだよね……」

「……」

「俺の女だってアピールしといた方がいいんじゃない?」



クラスの男子たちが私のことを……?!



話したこともないのにそんなこと言うかな……。



私は半信半疑で沙良ちゃんの話を聞いていた。



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