今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。
相談ってなに?
わざわざ文化祭に来たってことは、元々暁に相談するつもりで来たってことだよね……。
モヤモヤする……。
でも、本当にるいさんは困ってるのかもしれない。
暁なら助けてあげられるのかもしれない。
2人には私の知らない絆がきっとあって……それを断つほど私に悪魔の心は備わっていない。
「私はここで待ってるから大丈夫だよ。るいさんのところに行ってあげて」
「……悪い。すぐ戻る」
食べかけの焼きそばを残して、暁はるいさんのところへと行ってしまった。
暁の大きな背中を見ながら……心の中で「行かないで」とつぶやいた。
本当は行ってほしくない。
私以外に優しくしないで……私だけを見て……。
……あぁ、いつの間にか私ってばこんなにも独占欲が強くなっていたんだ。