今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。
「……暁が、好き」
気がつけば涙は止まっていた。
暁の手が私の肩を押し、自然と私の体が暁から離れる。
暁の吸い込まれるような瞳に私が映るのが分かった。
「なら、俺から離れるな」
私の横髪に暁の手が触れる。
初めて触れられたときのように、まだドキドキする。
「私がそばにいて、暁は幸せになれる……?」
「なれるんじゃねぇの」
「……泣いても、変わらずそばにいてくれる?」
「いてやるよ」
上から目線だけど、それでも……暁からの愛が伝わった。
私は暁が好き。
1番単純で1番大事にしなきゃいけない気持ち。
まだまだ未熟な私は、まずはその気持ちを大切にしようと思った。