今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。


もう2日前なのに、暁からなんのお誘いもなければ、2人でクリスマスの話をしたこともない。



……これって、もしかして別々に過ごすことになっちゃう?!



私から言い出すこともできないし、暁がそういう行事を楽しむのも想像できないし……。



まさかのまさか、おひとりクリスマスありえるかもしれない。



そんな不安な状態で、暁を誘うこともできず修了式を迎えた……。



明日はクリスマスイブ。



心なしか、みんなのテンションも高い気がする。



「行くぞ」



いつものように暁に呼ばれ、私たちは学校を後にした。



学校から駅までの数分……ここでも明日のことを聞くことはできなかった。



聞こうとすればするほど緊張して口が開かなくなる。


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