今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。
あのとき、私は小学5年生だったから、だいぶ見た目も変わっている。
そのおかげで、お兄ちゃんたちの妹とは気づかれていないみたいだった。
「彼女なんで。離れてもらえますか」
「あぁ?可愛い女の子はみんなで分け合おうよ?不良の俺らにとっては当たり前のことだろ?」
暁が優しく敬語まで使って言ってるのに、最低な不良はどこまでも最低ポイントを上げていく。
「こんな子ひとりに入れ込んで、お前みたいなケンカするために生まれたようなやつが静かに暮らせるわけねぇだろ?そろそろ自分の本能を呼び覚ませや」
「じゃ、ちょっとお触りさせてもらいますかっ」と……その不良は私の体に向かって手を伸ばしてきた。