今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。

目を逸らしたいのに……逸らせない。



引き込まれそうなほど強い力を持つその瞳は人間のものじゃないみたいで………目を離せない。



暗闇だけど髪の毛は黒髪ではないことが分かる。



なんだろう……。



人間じゃないオーラが出てるっていうか………人とは違うオーラが出てる。



近寄りづらいのに、思わず目を離せなくなってしまう………そのオーラ。



まるで……その人は、悪魔のように見えた。



悪魔のようなその人は体ごと私の方を向き、ゆっくりとこちらへ近づいてきた。



まさか、私の方へ向かっている……?



そうは思いたくないけど、確実に悪魔との距離は縮まっていた。



心拍数は上がり、ドクンドクンと鳴るのを体で感じる。



気がつけば距離はうつむいていても、悪魔の足元が視界に入るほど……近づいていた。



そうなったらもう私はパニックで、後退りしてしまった。



一言で言えば……恐怖。

< 33 / 385 >

この作品をシェア

pagetop