今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。
……そして、翌日のクリスマス。
「……う、心優」
「んん……」
「そろそろ朝食の時間だから起きろ」
「んー……ん」
寝起きが決していいとは言えない私は、暁の腕の中で寝かせてもらったにも関わらず、なかなか目を開けることができなかった。
「起きねぇと襲うぞ」
「……っ、おっ、起きました……っ」
暁の意地悪に負けて、さすがに飛び起きた私。
「よく寝れたか」
「……うん。暁は?」
「温かい抱き枕があったからよく寝れた」
「それはよかった……」
私から腕枕されにいったなんて絶対に言えない。
そのことはずっと秘密にしてよう。
……でも、不思議と普段よりもぐっすりと眠ることができた気がする。
暁も体温が高くて暖かったからそのおかげかもしれない。
あとは、暁の腕の中という安心感。
人生初のクリスマスデートは、波乱なことがたくさんあったけど、結果的に暁への大好きな気持ちが大きくなった1日だった……。