今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。
「私ね、ずっと屋上に来たかったの!」
「あぁ。沙良から聞いた」
「沙良ちゃんから?!それで、連れてきてくれたの……?」
「あぁ。普段はダメらしいけど、創史が融通きかせてくれた」
沙良ちゃん、創史、暁、みんなに感謝したい……。
子どものように走り回りはしゃぐ私を、暁はフェンスに寄りかかり少し口角を上げて見ていた。
暁のなにも言わないけど、ちゃんと私のことを見守ってくれているところが……すごく好き。
「今まで学生らしいことをしてこなかったから、この前沙良ちゃんにやりたいことリストを伝えたの。その中に屋上に行くって言うのがあってね……」
「……」
「まさか、本当に叶うとは思ってなかったから……私、今人生で1番テンションが上がってるかもしれない……」