今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。
テンションを抑えきれず、屋上の真ん中でくるくると何度も回ってみる。
……こんなにはしゃいだのなんて、小学生以来かもしれない。
私と暁の2人きりの空間。
だからこそ、ここまで自分の気持ちをさらけ出すことができる。
満足するまではしゃいだ後、私はお弁当を、暁はコンビニで買ったらしいパンを2つ、隣に並んで食べた。
私が屋上で彼氏とお昼ご飯を食べてる……。
これこそ少女漫画の世界……!
幸せ……っ!
こんなに私の願いを叶えてもらっていいんだろうか……。
そういえば、暁の願いとかないのかな?
「暁って、あれしたいなぁこれしたいなぁとかないの……?」
私ばかり叶えてもらってて申し訳なくなり、恐る恐る暁にそう聞いてみた。