今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。


暁のことだから、「ない」と一言言うだけかなと思いきや……。



「弁当、食べたい」



暁はぽつりとつぶやいた。



「私が作ってきたのでいいの……?」

「逆にそれ以外なにがあんだよ」

「そうだよね……!じゃあ、明日作ってるね!」

「……あぁ」



いつもと変わらない暁の「あぁ」だけど、どこか嬉しさが混じっているような気がした。



暁の初めてのお願い。

気合を入れてお弁当作ろう……!



家にいる時間が長かったため、料理には少し自信がある。



朝早く起きた日には、自分のお弁当を作る日もあるので、明日はいつもより早く起きて暁のお弁当と自分のお弁当を作ろう。


< 359 / 385 >

この作品をシェア

pagetop