今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。
暁のことだから、「ない」と一言言うだけかなと思いきや……。
「弁当、食べたい」
暁はぽつりとつぶやいた。
「私が作ってきたのでいいの……?」
「逆にそれ以外なにがあんだよ」
「そうだよね……!じゃあ、明日作ってるね!」
「……あぁ」
いつもと変わらない暁の「あぁ」だけど、どこか嬉しさが混じっているような気がした。
暁の初めてのお願い。
気合を入れてお弁当作ろう……!
家にいる時間が長かったため、料理には少し自信がある。
朝早く起きた日には、自分のお弁当を作る日もあるので、明日はいつもより早く起きて暁のお弁当と自分のお弁当を作ろう。