今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。


暁はいつも自分の話をあまりしないから……今日ならなんでも答えてくれるかなぁと思い、お弁当を食べ終わったタイミングで、私は思い切った質問をしてみた。



「ずっと、気になってたことがあるんだけどね……」



食べ終わったら眠くなったのか、隣で横になる暁。



「私と暁が初めて会ったときのことって覚えてる……?」

「……あぁ。公園だろ」

「覚えてるんだ……!」

「当たり前だろ。怯えてんのに近づいてきて……忘れるわけない」



確かにあのときの私はどうかしてた。



男の人が苦手で、不良が1番嫌いなはずなのに……なぜか暁から目が離せなかった。



そのくせ、ビクビクしながら保冷剤代わりのアイスをあげて、ケガの心配をした。


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