今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。
学校が終わった時間を見計らって、心優に電話をかけた。
『……暁?どうしたの?』
心優はすぐに電話に出た。
『今日、なんか予定ある?』
『いや……ないけど……』
『なら、学校に迎え行く』
『あ、うん……いいの?今日具合悪くて学校休んだんじゃないの?』
ギクッ……。
純粋な心優にそう言われ、さすがの俺も心苦しくなった。
『とりあえず、今行くから。教室で待ってろ』
『あ、うん。分かった……』
電話を切り、ニヤニヤしながら俺を見る光聖の頭を軽く叩いた。
光聖の家を後にし、心優の待つ学校へとバイクで向かった。