今日から私、キケンでクールな彼に溺愛されます。


まぁ、しょうがない。



話すのは恥ずかしさしかないけど……バレンタインだからってことにして、話してやるか。



「たぶん、公園で初めて会ったときに、なにかしら惹かれてる部分はあった」

「……」

「けど、意識したのは……心優がるいのことを聞いてきたとき」

「え?まー兄が車で迎えに来てくれたあのときの……?」

「あぁ」



心優からるいのことを聞かれて、無性に腹がたったことを今でも覚えている。



そのときは、関係ないやつが首突っ込むなくらいに思ってたけど……冷静になったときに考えてみたら、ただ心優にるいとのことを知られたくなかったんだと気づいた。


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